top of page
競技場からの朝(その1).jpg

【一般の部】 契沖大賞 

第十三回 平成二七(二〇一五)年度

現代にタイムスリップ契沖は音頭に乗って市に出で行く

(兵庫県尼崎市 重田守康)

第十四回 平成二八(二〇一六)年度

契沖の生地を流るる武庫川の岸べ歩めば葦切が鳴く

(兵庫県西宮市 鈴木桂子)

第十五回 平成二九(二〇一七)年度

柘榴笑い続いて木通が笑い出す秋は光がくすぐりに来る 

(和歌山県橋本市 浦木逸子)

第十六回 平成三〇(二〇一八)年度

五十年ぶりに子の手を握りしむ谷瀬の吊り橋渡りゆく間を 

(奈良県奈良市 藤田幾江)

第十七回 令和元年(二〇一九)年度

黙々と豆乳鍋を食む息子退職理由は語らぬままに

(兵庫県川西市 木内美由紀)

第十八回 令和二年(二〇二〇)年度

もう少しきみのこころに触れたきをたがいちがいにブランコ揺るる

(​神奈川県小田原市 大森浩子)

【学生の部】 契沖大賞 

第十八回 令和二(二〇二〇)年度

薬局のマスクの棚の空白に不安がいっぱい溜まっていった

(園田学園女子大学児童教育学科二年 上本琴未)

%E5%90%8D%E5%92%8C%E5%B0%8F%E3%81%8B%E3%
%E5%90%8D%E5%92%8C%E5%B0%8F%E3%81%8B%E3%

【生徒の部】 契沖大賞 

第十三回 平成二七(二〇一五)年度

自転車で立ちこぎしたら少しだけ広がっていく周りの景色 

(宮城県名取市立第二中学校一年 桑机 萌々香)

第十四回 平成二八(二〇一六)年度

帰り道予約していた素敵な本買って帰れば私の宇宙 

(園田学園高等学校二年 細川 あみ)

第十五回 平成二九(二〇一七)年度

朝起きて鏡を見れば美容師になって微笑む自分が見える 

(兵庫県立錦城高等学校二年 岡田 留亜那)

第十六回 平成三〇(二〇一八)年度

このにおい母はあらえというけれどなんかすきだな古着のかおり

(尼崎市立日新中学校二年 牧野 美海)

第十七回 令和元年(二〇一九)年度

スーパーのレジ打ちすれば話しかける淋しいひとがさみしい僕に

(兵庫県立錦城高等学校二年 山口 秀飛)

第十八回 令和二年(二〇二〇)年度

新品のノートを買ったあの春は割と真面目な少年だった

(尼崎市立大庄北中学校二年 毛井悠貴)

【児童の部】 契沖大賞 

第十三回 平成二七(二〇一五)年度

はじめての黒板がかりはりきって高いところもジャンプでけすぞ 

(尼崎市立武庫南小学校三年 南 徹太)

第十四回 平成二八(二〇一六)年度 

ほちょう器で音がもどった祖母の耳いっしょにできるねひそひそ話 

(尼崎市立潮小学校四年 江田小春)

第十五回 平成二九(二〇一七)年度

赤とんぼ橋のてすりでひとやすみそのときぼくもひとやすみする 

(尼崎市立立花小学校四年 堀口蓮生)

第十六回 平成三〇(二〇一八)年度

初めての負けにねころび見上げれば広がってゆく快晴の空

(尼崎市立長洲小学校五年 日坂真子)

第十七回 令和元年(二〇一九)年度

はなあせにねがねがつるんとすべるんだ何回ふいてもいっぱい出てくる

(浜松市立県居小学校三年 上畠 丞太郎)

第十八回 令和二年(二〇二〇)年度

けしごむはあたまがへってかなしそうでもけしごむはがんばっている

​(尼崎市立金楽寺小学校二年 髙はし 凛)

bottom of page